女性に必要な老後の生活費

女性は独身の内に老後の生活費も考えて、こつこつ貯蓄を増やしておきたいものである。老後の生活費として独身女性が貯めておきたい額は、約5000万円ほどだと言われている。この数値には根拠があり、60歳以上の女性が必要とする毎月の生活費の平均は、約15万円だということから考えられる額なのだ。

女性の平均寿命は86歳であり、そこまで生きた場合、60歳から寿命までにかかる生活費は4680万円だと計算できる。この生活費に加え、病院での入院費用などを考慮すると、約5000万円は必要であることがわかる。5000万円を貯金するのかと思うと、ほど遠いように感じるが65歳以上から受けることができる厚生年金を引いた額を目標に貯めればよいのだ。厚生年金は毎月11万円ほどであり、寿命を86歳までと仮定すると、年金の総額は2900万円になる。このことから、目標貯金額は約2000万円とするのが理想である。

人それぞれ生活費は異なり、また、年金の額も将来は減る可能性もある。そのことも考え、2000万円を最低ラインとして貯めていくのが良いのではないだろうか。最低ラインである2000万円を30歳から60歳までに貯めるとすれば、1年間で約67万円貯めることが目標となる。さらに細かく、月単位で考えると、毎月約5万5千円が適当である。老後の人生を豊かに送るためには、計画的に貯蓄をしておいた方が良いだろう。毎月の負担を少しでも軽くするためにも、できるだけ早めから貯金を意識し始めることが重要だ。